2016年12月22日修理録(29)織部の抹茶碗にできたホツ(小さい欠け)を金継ぎしました。釉薬が黄色のため、金でも主張しない仕上がりになりました。 こちらは唐津のぐい呑です。エポキシ樹脂で修理してあった部分を再度漆で直しました。 こちらの宝瓶は注ぎ口部分の欠けを直しています。見えづらいので、ひっくり返して撮...
2016年12月21日修理録(28)普段は陶磁器の修理がメインですが、めずらしくブローチが入ってきました。ファンの方が多い、小菅幸子さんの作品です。陶製のため、器と同様漆で直せます。 尾の部分が割れていたものを継いでいます。今回は金仕上げに。 漆の上に蒔いた後、研磨の工程がない消粉(けしふん)を使ったため、マ...
2016年12月19日修理録(27)修理録(26)のご依頼主とおなじ方からお預かりした、津軽の金山焼(かなやまやき)の楕円皿です。縁に1ヶ所、幅4cmほどの欠けができていました。色の濃い部分が修理箇所です。破片が残っていなかったため、漆粘土で成形しています。赤茶と黒の漆を塗り重ねてから研ぎ出すことで、素地の色...