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修理録(27)


修理録(26)のご依頼主とおなじ方からお預かりした、津軽の金山焼(かなやまやき)の楕円皿です。縁に1ヶ所、幅4cmほどの欠けができていました。色の濃い部分が修理箇所です。破片が残っていなかったため、漆粘土で成形しています。赤茶と黒の漆を塗り重ねてから研ぎ出すことで、素地の色合いにあわせた仕上げにしました。

漆仕上げは選ばれる方が少ないですが、器自体の雰囲気を変えずに直したいときなどにおすすめです。金属粉を使わない分、修理費用を押さえられるという利点もありますよ。

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