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金継ぎ(きんつぎ)は、漆と金を使った器の修理技法です。

空気中の水分に触れることで硬化・耐水化する漆の特性を生かし、器の欠けや割れ、ヒビを繕います。

お気に入りの器は、当然壊れずにあることが一番ですが、 漆で継いだものにはまた新たな表情が生まれます。

壊れたからもうおしまい、ではなく、 欠けを補い、割れを継ぐことで、

再び日々の暮らしの中で 使うことができます。

 

縄文時代から接着剤として使われてきた漆ですが、 最近の瞬間接着剤のように早くは乾きません。

漆は一定の湿度と温度の中で、ゆっくりと固まっていきます。(実際は乾くのではなく、固まるのです)

修理が完了するまでに、短いもので1ヶ月、長いもので半年ほどの時間が必要です。

縁に大きな欠けができています。

このように大きい欠けの場合は、

漆と砥粉(とのこ)を混ぜた「錆漆(さびうるし)」という

パテ状のものを詰め、補修していきます。

 

修理完了までに、1ヶ月〜2ヶ月ほどかかります。

錆漆を詰めたところ。

3週間から1ヶ月ほどかけてしっかりと乾かしていきます。

錆漆が乾いたら、やすりがけをして平らにならします。

その後、呂色漆を塗り、さらにやすりで研ぐ

工程を繰り返していきます。

この工程を繰り返すことで、漆の強さが増していきます。

最後に弁柄漆を塗り、

漆が乾ききる前に金や銀の粉を蒔(ま)いて仕上げます。

 

修理完了。

金継ぎをすると、器に新しい表情が生まれます。

 

修理に時間はかかりますが、

ゆっくりと漆を固め強くすることで、

丈夫に直すことができます。