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修理録(38)


割れてしまった杯を金継ぎしました。もともと金彩がほどこされているため、金仕上げがしっくりと馴染みました。金粉は丸粉(まるふん)を使っています。

底には大小2ヶ所の欠けができていました。

下の写真は丸粉を磨く前。光沢はなく、黄土色をしています。蒔いた後に漆を塗って固め、磨いて仕上げます。

金継ぎ 丸粉(まるふん)

こちらが丸粉。やわらかい毛の筆を使って、慎重に蒔いていきます。

こうして見ると土のようですが、研いで磨くと金属らしい光沢が出ます。仕上げの楽しい工程。

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