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修理録(28)


普段は陶磁器の修理がメインですが、めずらしくブローチが入ってきました。ファンの方が多い、小菅幸子さんの作品です。陶製のため、器と同様漆で直せます。

尾の部分が割れていたものを継いでいます。今回は金仕上げに。

漆の上に蒔いた後、研磨の工程がない消粉(けしふん)を使ったため、マット感のある落ち着いた輝きになっています。

◎研磨する丸粉(まるふん)はもっと金属らしい光沢がでます。

食器のように日々水洗いするものは、なるべく磨耗を抑えられるよう丸粉を使って化粧をしていますが、ブローチのような装飾品はお品の雰囲気にあわせて消粉を用いることもあります。

修理前。

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