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修理録(18)

  • 執筆者の写真: 神川梓
    神川梓
  • 2016年12月1日
  • 読了時間: 1分

飲食店様からお預かりした九谷の鉢です。大きい欠けは金、小さい欠けは銀で仕上げました。お店で現役復帰しているでしょうか・・・。

ご店主からご好意で、ヤスリとして使っている砥草(とくさ)を分けていただきました。砥草はしっかり干すと、天然のヤスリになります。紙ヤスリにくらべてやわらかく、破損部分以外の器素地に傷がつかないので、なにかと重宝します。

「アナログな道具ばっかり使って物好きだね〜」と言われたこともありますが、昔から使われてきた自然のツールは、理にかなったものばかりです。もちろん、樹液である漆もそのひとつ。

高台4点もいっしょにお預かりしました。この美しい色!

裏側なので、ぱっとみたところ目立たない傷ですが・・・。

全体像。

ちなみに、砥草は写真のように3cmほどに切って使います。やする際は水に浸してから。

 
 
 

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器のお直しカミカワ|金継ぎ|陶磁器の修理

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©️2015 azusa kamikawa.

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