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現場復帰

  • 執筆者の写真: 神川梓
    神川梓
  • 2016年2月15日
  • 読了時間: 1分

週末は松本へ。 ほぼ必ず立ち寄る半杓亭さんでのんびりして帰って来ました。こちらでは飲み物を注文すると、好きなカップを選ばせていただけます。今回は昨年秋にお直ししたカップで!元患者(無生物ですが)の現場復帰した様子を見られると、やはりうれしいものです。お返ししてから3ヶ月ほど経ち、金粉が擦れによってテロリとしたやわらかい光を放っていました。

例えば革小物やデニムは、持ち主が使い込むほど味わいが出てきます。金継ぎした器も同じで、修理直後はピカッと主張している金銀が、再び使い込むことで器そのものになじんでいきます。特に銀は燻し銀のような渋い色合いに変化していくので、日々観察していて面白いんですよ。(「仕上げは金で」とご依頼いただくことが多いですが、個人的には銀をもっとおすすめしたいです・・・・。)

壊れても直して使ってもらえる器は、本当に幸せ者だと思います。そして、「直して使いたい」と思える器と出会っていることが、とても幸運なことではないでしょうか。

 
 
 

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器のお直しカミカワ|金継ぎ|陶磁器の修理

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©️2015 azusa kamikawa.

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