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割れと欠けのお直し

  • 執筆者の写真: 神川梓
    神川梓
  • 2015年12月23日
  • 読了時間: 1分

長野県外の方からお預かりしているペアのお湯飲みです。素朴な紅白の梅が描かれています。手のひらにすっぽりとおさまる、なんとも愛らしい大きさのお品。2011年の震災で壊れてしまったものを、ずっと取って置かれたそうです。持ち主の方にとってそれだけ思い入れのあるもの、修繕にもちからが入ります。

赤い梅のものは一部分を残し、半分から上が割れてしまった状態。白い梅のものは縁に欠けができていました。割れはまず麦漆で接着していきます。欠けのほうは、錆漆で埋めていくことに。

※錆漆(さびうるし)とは、水と砥粉を合わせたものに漆を混ぜたパテ状のものです。欠けを埋める際に使います。

今は修繕の第一工程が終わり、漆が乾くのを待っているところです。割れのほうは人でいうと、骨折して包帯ぐるぐる巻きのような状態でしょうか・・・・。こちらの2点は3月完治が目標です。

◎「欠けた部分のかけらが残っていないのですが、直せますか?」というお問い合わせをいただきます。錆漆などを使って、ちゃんとお直しできますよ〜。

 
 
 

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©️2015 azusa kamikawa.

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