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修理録(186)

  • 執筆者の写真: 神川梓
    神川梓
  • 2020年7月3日
  • 読了時間: 1分

醤油さしの割れをお直ししました。


修理前。注ぎ口がふたつに割れた状態でした。

修理後。

「継ぎ目が目立たない仕上げで」とご依頼いただいたので、「共直し(ともなおし)」という方法で直しました。

接着後に青い漆を塗り、さらに上から薄めた黒漆を塗って、色を合わせています。2色を完全に混ぜず塗り重ねることで、刷毛目にも似せることができました。


「金継ぎ」や「銀継ぎ」と言っても、金銀を使うのは仕上げのお化粧のみ。ベースは樹液の漆です。漆に混ぜる顔料によって絵具のようにさまざまな色が再現可能、修理箇所がほとんどわからないように直すこともできます。一番幅広い表現ができるのは漆仕上げです。(白磁や青磁に似せることはできないんですけどね)


蓋をかぶせると一層かわいらしく。ご家族からの贈り物だそうです。長くご愛用いただけますように!

 
 
 

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器のお直しカミカワ|金継ぎ|陶磁器の修理

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©️2015 azusa kamikawa.

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