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修理録(183)

  • 執筆者の写真: 神川梓
    神川梓
  • 2020年6月12日
  • 読了時間: 1分

カップの欠けを修理しました。


修理前。内側が直径1cmほど欠けた状態でした。

修理後。

「白漆(しろうるし)」を塗って仕上げています。

側面からは直した跡がほんの少し見えます。

絵具とちがい、色漆の場合は「しろ」と言ってもベージュのような色合いになります。これは白い顔料を半透明の茶色い漆に混ぜて作られるため。塗りたては濃い色ですが、しだいに明るく透明感が増していきます。赤や黒の漆以上に白漆は発色が短期間で変化するので(2週間〜1ヶ月ほどでもちがいがわかります)、日々観察するのが楽しいです。


持ち主のかたから2年ぶりにお声がけいただき、大変うれしかったです。長くご愛用いただけますように!

 
 
 

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器のお直しカミカワ|金継ぎ|陶磁器の修理

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©️2015 azusa kamikawa.

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